【就職活動】「面接に落ちたと言って、その人の人格を否定されたわけではない」は嘘。
以前書いた、「100社落ちる人と、内定をもらう人の圧倒的な「差」は何か。」という記事が、2年経ってもずっとこのブログの「注目記事」としてトップに君臨しています。
その要因はなんだろうな?とぼんやりと考えたりしたのですが、一番は、この記事には僕の就職活動、ひいては人生に対するスタンスが詰まっているからなのだということです。
というのも、同世代や後輩の就活生に対して一貫して言い続け、そして、一貫して問いかけられる言葉があるからです。
自ら学ぶ力は強し
就職活動において、大手企業に内定をもらいたいと思うのであれば、学歴は大切。否、学歴というよりも「学力」でしょうか。
ですが、それよりもっと本質的なものがある。と僕は思っています。
マスコミや予備校の偏差値操作によって作られたイメージの学歴ではなくて、もっと本質的な「学ぶ力」であったり、22年間の「生き方」が問われるのが、就職活動という場なのかなと思っています。
今の日本社会で手に入りづらいものがあるとすれば、あなたは何を思い浮かべますか?
お金。地位。高学歴。などなど。
確かにそれらは、一朝一夕では手に入らないかもしれない。
じゃあ、上の中で最も手に入れることが難しいものは何か?
それは、明らかに「学歴」だということです。
いま、日本の中でいわゆる「高学歴」と呼ばれている学校群は、
・旧帝国大学
・東工大、一橋大、神戸大
の国公立大学合わせて10校。
加えて、
・早稲田、慶応(ないし上智)
・医学部医学科など、極めて難易度が高い学部学科
を合わせたものになります。
それらを合計すると、同世代人口のおよそ3.5%になると言います。
つまり、同世代の中で頭脳的に上位3.5%(〜4%くらい)に入らないと、上記のようないわゆる「難関大学」と呼ばれる大学に入り、「高学歴」と呼ばれることはないということになります。
翻って、その確率を考えた時に、「高学歴」の座につくには、他の「お金持ちになる」や「社会的な地位を手に入れる」よりも圧倒的に難しいことが一目瞭然なはずです。
あなたの周りを見渡してみた時、「お金持ち」や「社会的な地位である人」は、同世代の中で3.5%より多いでしょうか。
若いうちは、実感がわかないと思いますが、ある一定の年齢層を迎えると、明らかに同世代人口の3.5%よりも多い人たちが、「お金」や「社会的な地位」を手に入れていることがわかるはずです。
企業がなぜ、高学歴から採用したがるのか。
それは、経験則的に「高学歴の人の方が、会社に貢献してくれる可能性が高い」ということを知っているからです。
こんなことを書くと、色々とお言葉を頂戴するのだと思いますが、事実、あなたの周りを見ればそうではありませんか?
少なくとも高学歴の人たちは、そうでない人(=高学歴でない人)よりも圧倒的にいい人生を歩んでいる人が多いはずです。
そして、逆説的にはなりますが、だからこそ「自ら学ぶ力」を持っている人は強いということです。
一般的に「学歴」を手に入れるためには、ある一定の遺伝子と、10代の頃にかなりの訓練を要します。
それは、あなたの22年間、今までの「生き方」であるということです。
「面接に落ちたと言って、その人の人格を否定されたわけではない」
だから、無意味に落ち込むことなく、次に行こうよ。ということですが、それは嘘です。
面接に落ちたということは、自分は負けたということです。その事実を享受することからしか、次には進めません。
20数年間の環境要因は、とても大きい。
その人の人格を否定しているというよりはむしろ、それまでの環境を否定している。
自分を作り上げてきた人や場所を含めた、それまでの環境です。
僕がこれまで先輩や後輩も含め、たくさんの同世代の就活生を見てきました。
「100社落ちるなんて、今の社会はありえない」というのは簡単ですが、裏を返せば、そのくらいプライドが高いままに今に至ったということ。
それを許してきた環境が大きかったということだと僕は思います。
まずは、自分自身の分をちゃんと見ること。すごく大切なことです。
その上で、それでもやっぱりこれが欲しい。この場所に行きたい。手に入れたい。
そういうものに、手を伸ばしてみる。
足りなければ、周りの大人を頼ってでも、そこに背伸びしてみていいのではないでしょうか。
いつかお会いしたいですね
上に書いたことは、厳しいことではありますが、僕自身へのメッセージでもあります。
これから社会に出て行く就活生の皆さん。
いつか、お会いしたいですね。
僕のブログを見てくださって、「第一志望に受かりました!」でも「第5志望まで落ちました」でも、メッセージをもらえたら嬉しいです。
大人の社会は、学生のそれまでとは全く違う世界です。
自由で、広くて、最初はちょっと怖いけれど、一度知ったらこんなに素晴らしい世界はありません。
一足先に、こちら側で待っています。
いつも、ありがとう。