大丈夫じゃない「大丈夫」という言葉は使わない。
僕の人生の口癖に「大丈夫」という言葉があります。
どんな時も、「大丈夫」だといってしまう僕がいたんです。
それが全然、大丈夫じゃない時にも。
迷っていたり、うようよしている時に、誰かから「だいじょうぶだよ」と言ってもらうことは、すごく嬉しいこと。
元気が出るし、「ああ、大丈夫なんだな」って思えるから。
でも、自分が全然大丈夫じゃない時に、よくわからないけれど「大丈夫です」と言い続けていたら、いつの間にか引きつった笑顔の僕になってしまっていました。
今年になるまで、気づかなかった。
いま気づけて本当によかったと思うのだけれど。
壁にぶつかって大変な時に「大丈夫」と言い聞かせてみることは、時には必要。
でも、そうじゃなくて、自分自身が本当に大丈夫じゃない時って、あるんですね。
心と体が分離していたりとか、頭と行動が分離している時。
そんな時に、全くもって大丈夫じゃない「大丈夫」を連呼していると、いつの間にか僕が僕でなくなっていってしまう。
ふと気付いた時に、あれ?って思うんです。僕はいまどこにいて、誰の人生を生きているんだろう、って。
泣きたい時は、泣けばいいんです。
辛い時には、辛いって言えばいい。
少なくとも、誰かに「辛いんだ」とか「いま、大丈夫じゃないんだ」って言えることは、とても大切なこと。
笑いたくない時には、笑わなくていいんだって気づくことができた。
そんな当たり前のことなのに、いつのまにか僕はそんなことすら忘れて、常にへんちくりんな愛想笑いを持っている人になっていました。
あ、心の伴っていない笑顔は、わかる人にはわかるらしいです。僕はそう言われて初めて、気づいたんです。
自分の感情は、ごまかさない。
ちゃんと、心の声を聞こうって思えたから。
大切なことです。
いろんなものに向き合うと同時に、まずは自分自身にちゃんと向き合いましょ。
それが、自分を生きるということなんだと思います。
ありがとう。