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大人の少年で、僕はありたい。

大学で学問やっています。4年生。主に物理学。趣味は読書と、手紙を書くこと。好きなものは、雨の日とカフェオレ。人材業界に就職する新卒です。

人事の魅力、企業の魅力。

就職活動 気づき

 

採用(学生からすると就活)における、2つの説をよく耳にする。

ひとつが、(人事あるいは採用部の人にとって)「自分以上に優秀な学生は採れない」というもの。→だからまずは自身が成長する、という意味。

もうひとつが、「自分よりも優秀な人を採れ」という方針。→そうでなければ、企業は成長していかない、ということ。

 

この2つは、一見すると相反するもの、矛盾することを言っているような気がするのだけれど、どちらが正しいのだろうか。

とふと思ったので、僕自身の就活の経験も踏まえて書いてみようと思う。

 

人事の魅力で採用すること

まず、ひとつ目の、採用する側から見て「自分以上に優秀な学生は採れない」というのは、ある意味においては正しいと思う。

ある意味というのは、僕が思うに「人事の魅力で採用をする場合」ということだ。

 

「人事の魅力で採用」というのは、つまり、採用活動を行なっている個人の魅力において採用したい学生を惹きつけ、その部分において(少なくとも、大部分において)学生と合意形成をする採用の仕方ということ。

この場合、企業の規模や成長角度に依らずとも、ある特定の「個人の力量」において一定レベル以上の学生を採用することができる可能性が大きいと思う。それがメリット。

特に、採用担当というのはその企業において優秀だとされる人が配置されることが多いので、結果として学生の側もその企業にとって優秀だとされる学生が採用される場合が多い。

 

一方で、この採用方法のデメリットはもちろん「自分の器以上の学生が採れない」というものだろう。

自分の器以上の学生が採れないという基準を就活生の言葉で表すならば、「この人と同じ年齢になった時に、その人を超えられると思うかどうか」ということ。

例えば、その採用担当が分かりやすく33歳(社会人10年目)だったとして、「自分が10年後、この人みたいになっていたいと思えるか」「10年後、この人のレベルにいけるかどうか、いきたいと思うかどうか」が学生側の(ざっくりとした)判断基準になる。

もちろん、学生の側もそのように言語化できている場合はそう多くはないけれど、肌感覚としてそれを感じているのは間違いない。

そして「10年後、この人以上のところまで行きたい!」とか「10年やっても全然追いつけなさそう」と思った(感じた)場合、この人は魅力的!となる。

 

これは別に人事あるいは採用担当に限ったものではなくて、現場の社員、あるいは管理職の人たちにも同じことが言える。

だから企業は、採用段階において面接・面談の際に、いわゆる優秀とされる人たちを学生に当ててくる。

就活生の立場からすると、その視点を持っていないと、「あれ、思っていたのと何かが違う」ということになりかねない。(と、思っています。実際にどうかは、僕が働いてみないとわからないけれど)

例えば人事や採用担当だけを見て、「この人と一緒に働きたい!」と思ったからといって、それだけの要因で入社を決めると、もちろんその人と一緒に働けることは、ほとんどない。

面接においてよくあるのが、「御社の社員の〜〜さんのような方と一緒に働きたい!」という志望理由だが、それはもちろん甘いわけで、面接官はすかさず「じゃあ〜〜さんが辞めたら、君も辞めるの?」と聞き返すだろう。

というようなことになってしまう。

 

企業の魅力で採用すること

他方で、企業の魅力で採用するという場合もある。

この場合、上で挙げた「人事の魅力で採用」の場合と比べ、その人事よりも優秀な学生を採ることができる可能性が広がる。

そうなると、もちろん企業は全体として成長しているわけで、良い人材を採用し、その人が活躍をして、企業が成長した結果として、良い人材を採用できるという好循環のサイクルになる。

採用活動における「自分よりも優秀な学生を採れ」という方針はまさにそうで、そして基本的にはどの企業もその好循環のサイクルを目指している。

となると、ほとんどの場合、企業はこの「企業の魅力」において学生と合意形成をし、採用まで持っていくというプロセスを選択するわけで、人事や採用担当はもちろん欲しい学生に対して「企業の魅力」を学生に伝えることをまず最初に考える。

 

この「企業の魅力」というのは、おそらくその企業の規模や年数、成長角度だけで決まるものではない。

もちろん相関はするのだけれども、そして学生にとっての魅力づけと言うのはいろいろある(福利厚生とか年収とか本当に様々ある)のだけれど、概して「大企業だから魅力的」とか「ベンチャーだから成長企業」というのは、短絡的な因果関係だと思う。

加えて、学生の側に持っていてほしい視点というのが「企業側は基本的に、企業の魅力をアピールする」ということ。要は都合のいいことしか言わない、ということです。当たり前だけれど。

目の前の人事がいま話していることは「企業の魅力」なのか「その人個人の魅力」なのか、と言う視点は持っていた方がいい。(と個人的には思う)

そこを意図的か無意識的か、混同して話している人事も多いし、混同して理解している学生も多いような気がする。

僕自身の就活を振り返って見ても、そこでいくと本当に企業の良さを理解して、かつ個人の良さと一致させて話すことができる企業人というのは、実はそれほど多くない。

別にだからといってダメだというわけではなくて、もちろん学生も企業も自由に選べるのだけれど、いま目の前の人が話していることがどちらで、自分自身はどういう理解をして判断をするのか、という視点を持っていた方がいいと言うことです。

 

***

 

僕は今、人材業界に就職する立場として、そして就活の経験を経た大学生として、色々なパラダイム転換が起きている時期です。(価値観が変わってきているということ)

何が正しくて、まあそもそも正しさってなんだという話ですが、企業がどういう風に考えていて、採用ってなんだとか、人材ってなんだとか、就職ってなんだ。そもそも働くってなんだとか、いろいろなことが変わりつつある時代の真ん中に立っているのだと思っていて。

少なくとも個人の「働き方」が変わっていく時代の中で、個人のあり方、そして企業のあり方をいろいろと模索する時代に突入しているのかなと思いつつ。

自分なりの「何か」を探しながら、ということで。

読んでくれた人に何か一つでも考えるきっかけがあれば嬉しいです。

ありがとう。

 

<追伸>

わりと厳しいことを書いていると思うので、これは僕が社会人になった時にブーメランとして僕自身にかえってくる気がする。。笑

でも、いまの僕がそう思っていることなので、それはしょうがない。

だからこそ、今度はちゃんと社会人として自分なりの答えを掴めたら、と思っています。