大人の少年で、僕はありたい。

コンサルのお仕事やっています。 このブログには、自身の経験からくる「大学時代」と「就職活動」、そして10代の頃に知りたかった社会のリアルを書いています。

会社にしがみついて後悔する前に、できることがきっとある。

東京から大阪へ帰る新幹線の中、中谷彰宏さんの『独立するためにしなければならない50のこと』という本を読んでいました。

膨大に本を読んできた僕の中での師匠は千田琢哉さんです。

 

千田琢哉さんもまた、大学時代から本の著者を師匠にしていました。

もともと本を全く読まなかった彼を無類の読書狂にし、今現在150冊以上もの本を書く作家へ育てた人が、千田琢哉さんの最初の師匠でした。

それが中谷彰宏さんです。

 

中谷彰宏さんは、早稲田退学の演劇科を卒業後、博報堂へ入りました。

29歳のとき、サラリーマンとして処女作を書いて、作家デビューをしました。

本を書こうと決意し、処女作を書くまでに10年かかったと言います。

20歳から膨大なボツ原稿を書きためていたということです。

 

作家として3年目、32歳で博報堂を辞め、職業作家となります。

20歳からの10年間、埋もれていた時代があることは、僕は以前何かの本で読んで知っていました。

そのボツ原稿から膨大な著書へ繋がったことも知っていました。

ただ、中谷彰宏さんが本を書き始めたあとの10年目に1冊めの本を出し、11年目にもう1冊出し、その次の年に13冊が出て、それ以降は毎年ずっと40冊もの本を出し続けているということは知りませんでした。

毎年40冊以上の本を出していることは知っていましたが、10年目に1冊出し、11年目にもう1冊出し、12年目に13冊というリアルさを初めて知ったということです。

 

中谷彰宏さんのすごいところは、将来自分が作家になるということを知っており、そしてボツ原稿を10年間書き続けたということです。

中学生や高校生の時に趣味で小説を書いていたというのではなく、大学時代、そして就職してからもずっと書き続けたということがすごい。

社会人になったらわかりますが、山のように時間だけがあった学生時代とは違い、企業に勤めながらも、目の前の仕事とは一見異なることに、自分の人生を賭して情熱を捧げることはかなり難しい。

それはあなたの周りのサラリーマンを見ていたらわかるはずです。

誰もが居酒屋では夢を語りますが、それをやり続ける情熱を持っている人。それが実現するまで継続し続けることができる人は、ほとんどいません。

 

今、サラリーマンとしている人は、なんのために仕事をしているのか?ということです。

好きなことをするために稼ぐということです。

稼ぐのは、財産を築くためではありません。

そういうことを分かった上で、やり続けられたすごさが伝わってくる本です。

 

僕も20代の10年間は、書き続けてありたいです。

いつも、読みにきてくださって、ありがとう。

独立するためにしなければならない50のこと PHP文庫

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