旅はまだ終わらない。
語り継ぐ人もなく
吹きすさぶ風の中へ
紛れ散らばる星の名は
忘れられても
ふと、本当にふと、中島みゆきさんの「ヘッドライト・テールライト」の歌詞が頭の中に流れてきました。
僕が幼いころ、すごく好きだったのが「プロジェクトX」というNHKのテレビ番組でした。
男たちの生き様、ストーリーが語られていて、幼な心にものすごく感動し続けていたことを覚えています。
そして、その番組のエンディングで流れるこの曲が、今でもあの時のシーンと一緒に心のアルバムの中に綴じられていて。
今でもこの曲を聴くたびに、心が震える思いがします。
本当に小さいころの僕が、これだけ心が揺さぶられた経験というのは、言葉では言い表せない何かが、そこにあったのだと思います。
サビの
ヘッドライト・テールライト 旅はまだ終わらない
という繰り返しは、僕の人生の中ですごく大切な詩の一節となっています。
こんな言葉を書いて、こんな曲をつくる人というのは、一体どんな人生を送ってきたのだろう。
何を見て、聞いて、感じて、どんなことを想って、生きてきたのだろう。
未だにそんなことを考えたりしつつ。
あのころに抱いた夢であったり、大切にしていたものは、大人になっても忘れたくない僕の宝物です。
人はきっと、できるだけ多くの大切な瞬間を心のアルバムに綴っておくために、生きているんですね。
そして、その心のアルバムさえあれば、どこでだって生きていける。
大切なものは、目に見えない。
心で感じるのだと、僕はおもいます。
僕はいま、あのころに夢見ていたような、かっこいい大人になれていますか。
あのころと同じように、心が震えるような今を、生きていますか。
いまこの瞬間、こんな想いを抱くことができる自分自身を大切にしたい。
ありがとう。