大人の少年で、僕はありたい。

コンサルのお仕事やっています。 このブログには、自身の経験からくる「大学時代」と「就職活動」、そして10代の頃に知りたかった社会のリアルを書いています。

人材業界へ就職したいというあなたへ。Part2 業界の主な業務について。

 人材業界へ就職したい人に向けて、業界の主な企業について書きました。

yuto.hatenadiary.jp

 

今回は、その中でも、人材業界へ就職した人の多くが関わるであろう仕事について、何をやっているのか?ということを中心に、書きたいと思います。 

 

一般的にHR業界(人材業界)と呼ばれる市場は、大きく分けて3つ。

①人材紹介

②媒体事業

③派遣・BPO領域 

の3つです。多くの人がイメージしている人材業界の仕事も、これらの業務に紐づくものが多いはずです。

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 まず、①の人材紹介事業について。

マーケット全体でいくと、国内全体で3000億円弱の市場規模があります。

 

ビジネスモデルでいくと、特に一定規模以上の企業であるならば、分業制が敷かれていることが多い。

法人担当(RA:リクルーティングアドバイザー)と、個人側担当(CA:キャリアアドバイザー)の分業制です。

人材紹介事業は新卒・中途共に対象ですが、いまある仕組みでいうと圧倒的に中途が多い。

なぜならば、新卒のマーケットよりも圧倒的に中途市場(転職者市場)が大きいから、というシンプルな理由です。

 

法人営業が企業に行き、求人ニーズを聞いて来ます。

どんな人が欲しいのか。どこのポジションなのか。その役割はなんなのか?年収はいくらくらいを想定しているのか?という条件、等々。

 

一方で、個人側担当のCAさんが、転職希望者の面談を行い、個人側の要望を聞き出し、DB(データベース)へ蓄積していきます。

前職は何をやっており、なぜ転職を希望し、どのくらいの年収が欲しいのか。どんなことができるのか。等々。

 

人材紹介事業におけるビジネスモデルは、うえのマッチングです。

そして、クライアントである企業に対しては、転職が完了、入社時点でフィーを支払ってもらうという、完全成功報酬が多いです。(そうでないと、企業側がつかってくれないから)

 

人材紹介事業に配属された人は、ほとんどが営業。一部が、個人側の担当です。

(企画や事業推進は、本当に一部)

営業がやることといえば、企業を周り、求人ニーズを掘り出し、求人票を作成。

顧客の大半は他者との併用なので、「私たちの候補者は、御社にこんなにフィット感があります!」という営業をします。

 

僕の所感ですが、人材業界に就職する人の大半が行う業務は、上のような人材紹介の、法人営業担当です。

「人材をやりたい!」「人の役に立ちたい!」で就職するのは素敵だと思いますが、彼らが実際の業務として何をするのか?をきちんと捉えた上で、業界や企業を選ぶべきだと思っています。

 

ちなみに、人材業界の企業の多くは事業内容に「採用設計提案」とか「人事コンサルティング」と書いていますが、人材紹介部門に入って身につく力は、本当に優秀な人を除き、採用提案能力ではないことが多いはずです。結構、社内業務が多め。

 

提案営業(が少し入る)媒体営業

②の媒体営業は、例えばリクナビとかマイナビとかDODAとかエン転職とか、そういった自社が持つ媒体を企業に提案セールスをすることが多い。

人材業界の企業としては、上の人材紹介事業と併用していることが基本です。人材紹介と同様の理由で、新卒よりも圧倒的に中途市場が多い。

 

業務としては、顧客の企業の人事(採用担当など)に会いに行き、自社の媒体を使ってもらうための提案をする、というもの。

 

媒体は成功報酬ではなく、事前課金型が多いゆえ、何かしらの付加価値がないと、もちろん売れません。

(大手企業などで、自動的にずーっと媒体を継続している場合は別ですが)

 

業務内容や企業情報等を聞き出し、原稿を書きます。

みなさんもみたことがあるはずです。リクナビなどのページには、「企業の魅力!」や「仕事内容はこんなです!」というものが書いてあるはず。

それを引き出し、候補者(転職者など)に魅力的に見せるためにどうするか?を戦法担当と一緒になって考えるところまでが大きなミッション。

 

ゆえ、大体のセールス担当が行なっている「自社の媒体は、他社に比べてこんなにいいです!」という商品営業ではもちろん売れません。

「御社はこうしたほうがいい!」や「今の魅力の伝え方では、採用したいターゲットには訴求しない。こっちがいいのでは?」と言える力が求められるので、より提案営業型のセールスになるはずです。

 

ちなみに、大半は媒体の型が何パターンかあり、何ページにするのかとか、写真はどのくらい入れるのかとかで、値段が変わることが多いです。

原稿を書くのは、専門の制作部隊がいる場合が多く、営業担当が吸い出して来たニーズを文字に落とし込み、リリースする役割を担っています。

制作部隊は自社で抱えている場合と、他社(クリエィティブ系の企業)のアウトソースする場合の2パターン。そのコントロールというか協業までも担います。

 

先にお金を払ってもらうビジネスモデル(先行投資型)ゆえに、媒体のブランドおよびそれをどう企業にカスタマイズしていくか、という力が求められます。

 

めちゃくちゃ市場が大きい人材派遣事業

③の人材派遣市場は、5兆円とも言われ、ものすごく大きなマーケットです。

が故、参入企業も多い。

こちらは、①の人材紹介に近い。分業型です。業務的には、だいたい同じ。

法人担当として企業へ営業へ行き、派遣のニーズを吸い出し、個人側担当へパス。個人側担当は、派遣希望者の候補者をカウンセリングし、マッチングをする、というもの。

 

昨今は「働き方改革」というワードもあるように、正社員の働き方の多様性と、自由向上が謳われています。「同一労働、同一賃金」も同じこと。

企業側としては、固定費がかかるうえに、社会の流れ的に労働者の権利が大きくなっている今、正社員を雇うよりは、変動費で抑えることができる派遣を雇いたいというのは、本音でしょう。

故、優秀な派遣を囲っている企業が有利になり、裏を返せばいかに優秀な人材を囲い、差別化をするのか?というのが派遣事業のキモになっています。

 

派遣事業は、例えば「オフィスワーカー」や「技術者」や「システム系」というように、業種などで分かれている場合が多いです。

特化型の「技術者派遣」を扱う企業も多いです。

 

派遣業務と同列にあるのが「BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業」です。

これは、ある企業で担う特定の業務を、外に切り出すというもの。その切り出された業務を受託して、いくつも掛け持ちをする問いビジネスモデルがBPOです。

イメージとしては、例えばコールセンターなど。

 

お客様お問い合わせセンターに書かれている電話にかけると、その企業内に繋がるのではなく、実際はその企業についてマニュアルがある別の企業(受託企業)へ繋がっています。

それを請け負うのがBPO業務を行う企業です。

自社で社員を採用し、育成して、特定の機能をもつよりは、外の請負会社に受託した方が安い、という経営判断が、BPO領域のビジネスモデルがある所以です。

ということも、覚えておくといいのではないでしょうか。

 

***

 

以上が、人材業界における主要3業務。

大手になればなるほど、分業制が敷かれているので、就活生が想像する実際の「人材」に触れることができる人は、そう多くはないかもしれません。

そういったリアルもわかった上で、企業を受けてみることをお勧めします。

その中でも、やっぱり優秀な人たちが働いていることも多いので、面白さはあるのではないでしょうか。

 

と、いうことで。今回はこの辺で。