大人の少年で、僕はありたい。

コンサルのお仕事やっています。 このブログには、自身の経験からくる「大学時代」と「就職活動」、そして10代の頃に知りたかった社会のリアルを書いています。

【就職活動】筆記試験の分類は、1「学力」2「適正」3「地頭の良さ」4「専門の知識」

(2018年1月追記)

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今朝、僕は内定先の企業から指定された、適性検査を含んだWebテストを受験しました。

去年の就活時期に、散々とWebテストを受けたなあと思いながら、久しぶりにPCに向かってテストに取り組みました。

ということで、就活における筆記試験の分類について、書いてみます。

 

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ここではあくまで、大学新卒における就活において、その中でも筆記試験を課す場合の話です。もちろん企業によっては試験がない場合もあります。

去年僕が受けた、就活における筆記試験は大きく分けて、

 1. SPI(テストセンターを含む)

 2. Webテスト(スタンダードのもの。CABも1回受けた記憶)

 3. 企業独自のWebテスト

 4. 企業独自の筆記試験(会場で受ける、リアルな筆記試験)

の4つです。

 

この4つは大きく「1と2」「3と4」の2タイプに分かれます。

受験結果を汎用的に使用できる(いろんな企業が共通で使っているということ)のが「1と2」のタイプで、企業によって全く異なるテストを課されるというのが「3と4」のタイプです。

ちなみに当たり前といえば当たり前ですが、一般的に難易度が上がるのは「3と4」です。

 

このような就活における試験で測られるのは「学力」「適正」「地頭の良さ」「専門の知識」の4つが主です。

 

まずは「学力」。

これは総じて、受験者の「学歴」に比例する傾向があります。

就活生の間ではよく使われる「学歴フィルター」という言葉がありすが、ほとんどの企業においてはその大半が「学力フィルター」です。

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企業を受験する学生のスペックをいちばん効率的に測ることができるのが筆記試験なので、大企業になるほど高学歴しか残らないというのは、第一関門時点で「学力」を試験で測られるため、まあ自然なことなんですね。

というのは、SPIもWebテストもそうなのですが、確かに対策をすれば点数は伸びます。

でも、やっぱり18年間の学校勉強の積み重ねの差は大きく、そう簡単にその差は埋まらない(あるいは逆転しない)というのが僕の就活での実感値です。あくまで、傾向的にそうである、ということです。

 

次に「適正」。

これはSPIで測る場合が多い。ほとんどの企業は導入しているのではないでしょうか。この試験を作ったのはリクルートで、学力測定というよりはむしろ受験者の「適正」を統計的に測るという意味において、SPIはとても効果的なものなのかなと思っています。

(注 就職した後、会社の先輩から「こういうんは、多くの人の適性を測るためにあるんやで。振り切れてたら、よう測られへんから大丈夫。笑」と言われたことは良き思い出。。)

 

この「学力」と「適正」を測るという点においては、いちばんはじめに書いた分類だと主に「1と2」に該当します。

受験者をより効率的に判断する「採用」という点においては、最も広く行われている手段になるかと。

 

さて。

3つ目は「地頭の良さ」を見るための試験という、ネクストレベル的な位置付けのものがあります。

それが「企業独自」の試験。

たとえば、普通のSPIやWebテストでは差がつきにくい、つまりは学力レベルでみたときに受験者の層が近い大企業などは、この企業独自の試験を課している場合が多いです。

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実際に僕が受けた企業の話でいうと、例えば上の2つの記事に書いてあるような企業群では、独自のテストが課されます。

IT業界の大手や、あるいはコンサル系、あとは国内外に資本のあるグローバル企業とか。

どういうところを見ているかというと、例えば学生の「分析力」や「論理力」、あとは「ビジネス的な視点」とかです。「瞬発力」とかもそうか。

要は、付け焼刃的な対策のしようがないものが多い、ということ。だから「地頭の良さ」を測るテストということになります。

(これを書いているからと言って、僕自身が地頭が良いと言っているわけではありません。本当に。悪しからず。)

内容としては例えば上の「フェルミ推定」的なものもそうだし、あるいは「傘の使い方を思いつく限り挙げてみて」とか「この図形の展開図を立体的に組み立ててAの方向から見た場合、2次元的にどう見えるか」みたいな問題がありました。

 

ラスト4つ目が「専門性」です。

理系の専門性などはわかりやすいですが、それ以外に普通の民間就活のなかにおいても、ある程度の専門性が見られる場合があります。

例えば、「マスコミ」とか「広告」業界とかがそうですね。 

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これはマスコミ(新聞社)を受けたときの記事ですが、企業独自のWebテスト、そして会場で受ける型の筆記試験の両方が課せられました。そしてそのテストはもうべらぼうに難しい。

テストのタイプとしては「3と4」の組み合わせになるのですが、例えば難解な時事問題や読解問題というのは、何も対策をせずにこの試験をパスするのは結構難易度が高い。

本気でマスコミに行きたいと思う人は、わりと早めの時期からちゃんと対策をしておいた方がいい、というレベルだと思いました。

 

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大まかに就活における筆記試験について書いてきましたが、まず大事なことは客観的な自分の「学力」を把握すること。メタ認知です。なんで「学力」なのかと言うと、まず大半の筆記試験は学力を測るうえに、論理力や瞬発力や読解力といったものも学力に相関する(場合が多い)からです。

その上で、僕なりのアドバイスではないけれど、考え方のポイントを。

あくまでも、筆記試験においてという前提です。

 

まず「自分の行きたい企業群」がある程度わかっている人。

この場合、その企業群に入って行く人の「学校群」は知っておいた方がいい。特に企業のパンフレットや採用HPに「この大学の先輩が入っています!」的なものが書かれている場合、逆にいうとその学校群の学力がスタンダードですよ、ということです。

客観的に学力がその群に届いている場合は、特に対策の必要はありません。直前にパラパラと対策本でもめくるくらいで良いはずです。(どういったタイプの筆記試験が課されるのかについては、ちゃんと調べた上でです。当たり前ですが。)

そうでない場合については、「受ける企業群の学力レベルを幅広く持つこと」がいい。例えば、具体的にはSPIのボーダーで「5割5分〜7割5分」の企業を幅広く受ける、というようなことです。

SPIボーダー7割5分オーバーの企業群だけにエントリーして、筆記試験で全滅、というのはわりとよくある話なので。

 

加えて、時間がある場合に限りますが、ちゃんとそのギャップを可視化して、埋める勉強をある程度行うということことでしょうか。

ここで注意すべきとして「ある程度」ということです。間違っても今から問題集を買い込んできて、地頭を鍛えようとかはしないことだと僕は思います。それは投資時間に対するリターンという点で見ると、かなりリスクが大きい。

あとは、本当に行きたい企業があって、その企業が一定の専門知識を問う場合(マスコミとかはそうですね)は、ちゃんと勉強をしていた方が良いです。

 

他方「自分の行きたい企業群が特にない(あるいは、わからない)」という場合。

この場合も、特に準備としてすることは変わらないのですが、一応書きます。

僕自身でいうとある程度はこれに当てはまっていて、片っ端から受けてみた。それでもいいと思うんですね。受けて見ないとわからない。

ただ、その場合も上で書いた「(学力等の)客観的な自分の位置付け」については、ちゃんとメタ認知している上で、という条件付きになります。

そうでないと、本当に「エントリーした100社全滅」ということにもなりかねません。

この場合は、一般的なSPIとWebテストがどういうものであるか、くらいは知っていた方が良くて、あとは「本番で見たことがない」ということがない程度に準備しておく。くらいのスタンスで良いはずです。

試験対策の問題集を買い込んできて取り組むことには達成感がありますが、現時点やゴール設定の基準を持たずに取り組むと、そのほとんどの場合は自己満足で終わってしまうので、やる場合は自分の中にちゃんと基準を持った上で、ということです。

就活の準備は試験勉強ではないので。

 

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長くなってしまいましたが、大枠の考え方については書きました。

もう一度書きますが、筆記試験は就活においてあくまで通過点です。スタートラインというか、参加チケットを手にするためのものに過ぎないので、どっぷりと浸かり過ぎないように。

あとは自分自身の立ち位置について、客観的に捉えること。

この2つを念頭に置けば、大コケはしないはずです。

読んでくださって、ありがとう。