大人の少年で、僕はありたい。

コンサルのお仕事やっています。 このブログには、自身の経験からくる「大学時代」と「就職活動」、そして10代の頃に知りたかった社会のリアルを書いています。

物語が持つ共通認識の世界観。 〜僕らは意識の地下奥深くで繋がっている〜

 

僕ら世代が持っている、特有のバックボーンというものがある。共通認識といってもいいかもしれない。

例えばそれは、音楽であり、情報に多感な10代におけるスマートフォン(あるいはガラケーからスマホへの移行の過程)であり、はたまたオリンピックであったりする。

 

その中で、つい先日、これはとても無意識的だけれども、僕らの中のファンタジーをつくるという意味で大きな役割を果たしているんじゃないかと思ったものがある。

ハリーポッターという物語だ。

 

とある同世代の人と話をしている時に、ふとハリーポッターの話になった。

その彼が、昨年2016年に出版された『ハリーポッターと呪いの子』を読んで面白かったのだ、という話をした。そして僕はその最新刊だけはまだ読んでいないのだけれども、それまでの7巻までのストーリーというものが、最後にシリーズ第7巻を読んだ高校時代からこれだけの時間が経つというのに、未だに自分の中にしっかりと根付いていることに、否応無しに気付かされた。

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あくまでも一つのファンタジーに過ぎない世界観だけれども、目に見えないところで確実に僕らの内側の世界観を作っているんだと。

ハリーポッターに出てくる、一人一人の登場人物もしかり。その登場人物たちが抱いている感情もしかり。時代もそう。

そういった一つ一つの物語が、僕らの中に無意識的に入り込んでいて、たとえそれが日常的に取り出されて使われることはなかったとしても、ふと何らかのきっかけの時にーーそう、今回みたいに、誰かとファンタジーの話をした時みたいにーーそれらは僕らの共通認識の世界観としての役割を果たすことになるんですね。

 

物語がもつ意味というのは、こういうところにもあるのだと。

僕らはどこかでーー僕のイメージで言えば意識を三次元空間でとらえた時、その地下奥深くの方でーー繋がっている。

感覚的にもそうだし、実際のある側面においてもそうなんだと。

そして物語は、その”ある側面”において、大きな意味を持つことになるのだと。

ハリーポッターの話をしながら、そんなことを考えていました。

 

ハリーポッターが作り出した物語の世界観は、ほとんど全世界といってもいいくらいの人々の内側に根付いていて、無意識的に僕らを繋げている(のかもしれない)のだと。

だからこそ小説はなくならないし、古今東西の人々が同じものを繰り返し読み語り継ぐ理由のひとつなのかもしれない。