大人の少年で、僕はありたい。

コンサルのお仕事やっています。 このブログには、自身の経験からくる「大学時代」と「就職活動」、そして10代の頃に知りたかった社会のリアルを書いています。

とある講演会の運営として関わらせてもらいました。ありがとう。

 

朝の5時に「はっ」と目が覚めて、そのままコーヒーを淹れながらこのブログを綴っています。静かな朝に。

 

とある方の講演会に(半分は運営として)参加させてもらいました。

結構な規模感で、お客さんは700人くらいとのこと。

700人ってすごいですよね。

 

それだけの方の前で話すんですよ。講演会で。

その700人は全員、ステージの上で話すその人をみに来ているわけです。

みんなの視線を一身に受けて、みんなの息を引っ張って、話すんです。語りかける。

 

自分の言葉で。

自分が発する言葉を、これだけ多くの人に届けることができるというのは、本当にすごいことだなあと。

もうその人自身が発信者であり、発信のコンテンツなんですね。

かっこよかった。

 

その方が書くブログも、SNSも、サイトも、言葉も、あらゆるものがものすごい影響力を持っているんですね。

その人自身がコンテンツというのは、そういうことかと。

ステージ裏で、舞台袖で、目の前に繰り広げられる光景を見ながら僕は、そんなことを考えていました。

 

その方は講演で、「みなさんは僕の話を聞いたからといって変わるわけではない。皆さんは、自分で自分を変えるんだ」みたいなことを話していてたのですが、それでも、たったの2時間3時間で、否。たったの一言で、人生が変わる人もいると思うんです。

今回の講演会だけではない。

その方が書いた一冊の本が、一行の言葉が、誰かの人生を変えることもある。

だからこそ、あの場所に立っているんだと思うんですね。

それがどれほどすごいことか。

 

友人に誘われたというひょんなきっかけでこの講演会に足を運ぶことになり、そしていつの間にか運営に関わることになったのですが、いまこのタイミングであの景色を(舞台袖からですが)見ることができたというのは、貴重な経験でした。

あの場所に、時間に、6000円(だっけな)というお金を支払って、あれだけの人が見にくるんです。

僕が住んでいるこの街で、ですよ。

 

感謝です。

 

あちら側に行って見える景色を見たいと思ったこと

僕は今回、懐かしいような感覚を思い出していました。

10代の頃の、あの時の記憶です。

というのは、僕が初めて「本を書きたい」と思ったこと。

正確には、「本を書く側に回ってみたい!」と思ったことです。

 

わりと文学少年だった僕の10代ですが(自分で言うのもどうかと思いますが)、本当にいろんな本を読み漁っている中でも、まさか自分が「本を書きたい」と思うなんて、全く考えたことすらありませんでした。

でも。

10代という多感な時期に、いろんな経験をして、そしてその中にはかなりしんどいこともあって、それまでの自分とかこれからの自分とか、そういったものを全て一旦ストップする時期がありました。それが10代後半の数年間。

そのときに、じゃあこれから僕はどんな風に生きていこう。そもそも僕と言う人間は、どんな人なんだろう。

というようなことを、つまりはあらゆる物事における、そもそもの根本的なことを考え始めるときに、やっぱりそれまで以上にたくさんの本を読みました。

ビジネス書、自己啓発本、哲学書、文学、小説、海外の物語、学術書。

それこそありとあらゆるものを読んでいる中で、ありとあらゆる言葉や思考、価値観。いろんなものが自分の中に放り込まれていき、そして僕の中に感覚的にですが「これだ」というものが積み重ねられていきました。

いささか大げさですが、あの時に本があったから今の僕がいます。

僕の命を救ってくれた一行があるんです。

だから今僕は、ここに立っている。

そして、その時僕は人生の中で、初めての感覚を抱きました。

 

僕も、あちら側に立ってみたい。

と。

 

つまりは、本を書く側に行ってみたい。

発信する側に立って、そこから見える景色を見てみたい。

誰かに、自分の言葉を届けたい。

僕の言葉を、本という形にして残してみたい。

 

そんなふうに思ったんです。

それまで、全くもってそんなことを思ったことはなくて、それまでの僕にとって読書は、個人的な愉しみの一つでしかなかったのですから。

 

話は戻りますが、僕は今回、一つの講演会に参加させてもらう中で、あの時の感覚に似たものが、自分の中にあるんだということに改めて気づきました。

それはなにも、大勢の人の前で話をしたいとか、講演会を開きたいとか、必ずしもそういったことではなくて。

ただ、自分の言葉を、誰かに届けたい。

発信したいことがあって、じゃあそれが具体的に何だとか、誰に届けたいんだとか、それは今はまだわからないけれども。

誰かの背中を押したいとか、人生を変えたいとか、そういう大きなことを思っているわけではなくて、ただ、どんなことでもいいから些細なきっかけになるかもしれない。そんなことを、僕自身の生き方として、できたらいいなと。

そんな風に思ったんですね。

 

その日まで、このブログを書き続けることができたらいいなあ。

何よりも、僕自身が愉しみながら。

いつも、僕のブログを読んでくださって、本当にありがとう。

 

***

 

そのステージで、友人が輝いていました。

スポットライトを一身に受けて。

かっこよかったです。ほんとうに。

ありがとう。