大人の少年で、僕はありたい。

コンサルのお仕事やっています。 このブログには、自身の経験からくる「大学時代」と「就職活動」、そして10代の頃に知りたかった社会のリアルを書いています。

Webテストでフェルミ推定が出たハナシ。

僕が受けた、日本を代表する某大手企業の筆記試験というかWebテストに、フェルミ推定が出たことがあります。

 

フェルミ推定という言葉を聞いたことがある方は、それだけで結構優秀な方ではないでしょうか笑

何かと言うと、例えば、有名な問題でいくならば、

「シカゴにピアノの調律師は何人いるでしょう?」

とか、

「この地球上にサッカーボールは何個あるでしょう?」

とか、

「日本国内にあるガソリンスタンドの数はいくつでしょう?」

とか、そういう問題に対して、自分の頭でロジックを組み立てて推定し、大まかな数値を答える、という問題のことを、フェルミ推定といいます。

 

どうやって答えるかというと、例えばガソリンスタンドの問題ならば、

「日本の面積はこのくらいで、一方で私の住んでいる地域の面積はこのくらい。私の地域にはだいたいガソリンスタンドがこのくらいの数あるから、日本中で考えると、このくらいの数があるだろうと予想する」

とか、こうやって自分で前提条件を提示し、その前提条件に基づいたロジックで、答えを推定していくということです。

 

アプローチ方法は人それぞれで、例えば別の方法だと、

「日本の人口はこのくらいで、一家族4人とする、日本にはこのくらいの家庭の数がある。一家庭あたり1台の車を所有しているとすると、1週間に1回ガソリンを入れると仮定した際には、このくらいのガソリンスタンドの数が必要だから、この数字が妥当なものである」

みたいなアプローチもあるわけです。

 

これがフェルミ推定

内資系、外資系問わず、コンサル業界の入社試験とかでよく出される問題ですね。

その人の頭の回転を見るには、もってこい。

もちろん、正解かどうかを見ているわけではなくて、前提条件をどれだけ細かく挙げることができるか、それでいて答えに辿り着くためにもっともらしい仮説を立てることができるか、大まかな計算がきちんとできているか、相手を納得させるロジックになっているか、とかいろんな要素を複合的に見ることができます。

そして、特にコンサル業界を志望する優秀な人は、ほとんどの確率で、ぴったりまではいかなくとも、実際の数値と桁が同じところまでは合わせてくる。

その数値感覚のようなものも、非常によく見ることができる、ということですね。

 

日本国内における1年間のカップ麺の総売上はいくらか?

僕は某企業のWebテストで、この『日本国内における1年間のカップ麺の総売上はいくらか?』という問題に出会いました。

もうね、衝撃の一言。

 

僕は昔、コンサルに憧れていたのでフェルミ推定のことは知ってはいましたが、まさかWebテストフェルミ推定が出されるとは思ってもいなくて、PCの前で一人で絶句した記憶があります。笑

まず、問題が書かれていて、下の欄に「5分間で前提条件を書けるだけ書いてください」みたいな指定があって、空欄があるわけです。

 

僕はそこにパタパタと、思いつくままに前提条件を書いていくわけです。

思いつくままにといっても、あまりに細かすぎる条件を書くと、実際の数値を計算する際に困ってしまうので、ゴールから逆算をして、必要だろうと思われる要素を、計算ができる範囲で書き並べていきました。

それが正しいかなんて、1ミリもわからない、という状況があって、逆にワクワクしながらPCに向かっていました。

 

5分経つと、今度は次のページに進んで、僕が書いた前提条件があって、その下の空欄に「前ページの前提条件をもとに、10分間で計算してください」(だったと思う、時間は曖昧w)みたいな指示が書かれていて、もちろんPCの計算機で計算をしてもいいのだけれど、計算式を書き込まなければ意味がないし、となると頭で計算できる概算の方がよっぽどらしいので、結局計算機は使わず、頭でロジックを組み立てて計算をしていきました。

 

いっぱいいっぱいだったので、答えがどのくらいになったかは今はもう覚えていないのですが、後から調べてみると、まあ大きくは外れていない数値だったはずです。笑

 

これが僕の、Webテストフェルミ推定が出た事件ですね。

僕が受けたその企業は、戦略立案とかM&Aとか、ビジネスを作っていく上ではまあコンサルっぽい要素もある企業ではあるのですが、全くのコンサル業界というわけでもないので、Webテストフェルミ推定が出るというのは、相当な企業だな、と今となっては思います。

レベル感はすごく高い企業なので、実際に受ける学生を相当にふるいにかける。

もちろんWebテストフェルミ推定以外にもたっぷりと多様な問題が出ていたので、そこを通過して選考を勝ち進んでいく学生というのは、すごいんだろうなと。

結局僕はHR領域(人材)をやりたかったので、その企業の面接は受けなかったのですが、今となってはちょっとしたいい想い出です。