大人の少年で、僕はありたい。

コンサルのお仕事やっています。 このブログには、自身の経験からくる「大学時代」と「就職活動」、そして10代の頃に知りたかった社会のリアルを書いています。

書評(という名の感想文)

おいしいコーヒーのいれ方(村山由佳著)シリーズ

突然だけれど、僕は村山由佳さんが好きだ。 正確にいうと、村山由佳さんの書く恋愛小説の世界観が、大好きだ。 あのどこまでも真っ直ぐな気持ち。くすぐったいようなやりとり。何か大切な宝物を見るような純粋な目(絵が書いてあるわけではないけれど、僕の…

物語が持つ共通認識の世界観。 〜僕らは意識の地下奥深くで繋がっている〜

僕ら世代が持っている、特有のバックボーンというものがある。共通認識といってもいいかもしれない。 例えばそれは、音楽であり、情報に多感な10代におけるスマートフォン(あるいはガラケーからスマホへの移行の過程)であり、はたまたオリンピックであった…

ゼロ(堀江貴文著)は、むしろ厳しさを含んだ僕らへのメッセージ本だと思う。

少し前に、ホリエモンこと堀江貴文さんが書いた著書『ゼロ』が話題になりました。 ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく 作者: 堀江貴文 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2013/11/01 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブ…

大学本が言っていることは「模範解答は自分で創る」ということだと思う。

僕が10代、高校生の頃に夢中になって読みふけった本のひとつに「大学本」がある。 その中でも、「これは!」と思った大学本が3冊。 加藤諦三さん、中谷彰宏さん、そして千田琢哉さんの大学本だ。 僕は千田琢哉さんの本に初めて出会ったのは確か高校生の頃だ…

『人生って、それに早く気づいた者勝ちなんだ!』(千田琢哉著)を読んで 〜結局「今」を生きるしかないということ〜

僕が大学1年の頃に、家の近所の本屋で棚積みされているのを見つけて、即買いした千田琢哉さんの『人生って、それに早く気づいた者勝ちなんだ!』という本があります。 僕の手元にあるのは、読み込まれて使い古された本です。 帯の少女の眼差しと、「人生は、…

『嫌われる勇気』を読んで 〜「今」の自分自身を生きていくしかない〜

前の記事に、『嫌われる勇気』の本を読みました、という記事を書きました。 yuto.hatenadiary.jp 一気に読み切ってみて、特にメモを取るとか本を見返すとか、そういったことはせずに書きたいと思うので、細かい言葉のニュアンスとかは異なっているかもしれま…

『嫌われる勇気』『小説家を見つけたら』を読んで。 〜いい土曜日の1日の夜に〜

今日(日付が変わってしまったので昨日)は、1日が長くて良い土曜日を過ごすことができました。 朝ちょっと早く起きて、コーヒーを飲みながらブログを書いて、シャワーを浴びて家を出る。 とある人の(あるいは、とある場所の。だろうか)のお仕事のお手伝い…

『採用基準』(伊賀泰代著)を読んで

確か僕が大学に入った頃くらいに買った本。 ちょうどその頃、ビジネス書を、特にいわゆるハイキャリア系の本を読み漁っていた時期で、学びと気づきという点でいい影響を受けた本でもあります。 というのも、「採用」であったり、あるいは「人材」に関する本…

行き先で本を買うから、帰りの荷物が多くなる。という愉しみがあってもいいですね。

先週の東京行きで、僕は二冊の小説を持って行きました。 飛行機と電車を含め、移動中に全部読んでしまって、途中、見かけた本屋で本を買いました。 移動中に読む本がなくなるというのは、なんだろう。それ自体が結構なストレスだったりして、特に電車などは…

中谷彰宏『君は本の匂いがする』を読んで

僕は昔から、図書館が好きです。 将来は、図書館のように、とはいかないまでも、本に囲まれた部屋で暮らしたいと思っていました。 図書館の何が、こんなに魅力的なんだろう。 僕の高校時代、お昼は弁当でした。 僕は弁当を持参していって、教室の自分の机で…

ちゃんと教養を身につけよう。と思いました。 〜千田琢哉さんの『教養本』を読んで〜

千田琢哉さんの『20代で身につけるべき「本当の教養」を教えよう。』という本を読みました。 ちゃんと、教養を身につけよう。 そんなことを思いました。 20代で身につけるべき「本当の教養」を教えよう。 作者: 千田琢哉 出版社/メーカー: 学研プラス 発売日…

『さびしさに、まけないで』(カン・セヒョン著)を読んで 〜「大人になりきれないあなた」に贈る青春の物語〜

ちょっと前のこと。ジュンク堂の海外作品コーナーを眺めていた時に、アジアの文学作品という棚があって、そこで不意に目に飛び込んできた一冊の本があります。 それがこの、『さびしさに、まけないで』という本です。 どうやら、韓国で出版されたものを日本…

レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』を読んで 〜さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ〜

読みきりました。 レイモンド・チャンドラーの『ロング・グッドバイ』という小説です。 面白かった。 わりと以前に書かれたミステリー小説(これは1953年となっている)の中では、抜群に面白い物語だと僕は思いました。(というか、最近のものを含めても面白…

移動中について語るときに僕の語ること 〜読みかけの本を一冊持ち歩こう〜

こんにちは。 僕は昨日の夜、最終便のフライトで帰って来ました。 久しぶりに自宅でゆっくり休むことができて、すごくホッとした気持ちです。 朝起きて、コーヒーを淹れて、シャワーを浴びて、音楽を聴きながら本を読んでいる。そういう時間を取らないと、な…

ゆってぃのところ。をやってみたい話。 〜『村上さんのところ』を読んで〜 

せっかくこの「読書」のカテゴリーをつくったのだから、1日ひとつ、僕が読んだ本をこのブログのあげようと思ったりしたのですが、なかなか忘れちゃって書けなかったり。 まあ、気楽に書いていきますね。 というわけで、最近僕が読んだ本を。 ゆってぃのとこ…

本を速く読むために、ゆっくり読もう。

よく、それだけの本を読めるね。速読してるの? と聞かれたことは一度や二度ではなくて、最近もそんなことを聞かれて、あれ、僕って読むの速いのかな?と考えたので、こうしてブログに書いています。 多分、僕が本を読む速度は、それほど速くはないと思う。…

本を読むことで、別のアイディンティティを自分の中につくる。

僕がジャンルを問わず、いろんな本を読んでみてよかったな。 と思う大きな理由の一つに、自分の中に”もうひとつのアイディンティティ”みたいなものを作ることができたことがあります。 つまりは、僕は確かに今の時代を生きているのだけれども、それと同時に…

齋藤孝『くすぶる力』を読んで 〜くすぶりの時代を経験することが強いエネルギーになる〜

以前に書いた記事の中でちらっと紹介した本ですが。 yuto.hatenadiary.jp 齋藤孝氏の『くすぶる力』という本。 (読みすぎて、本がきちんと閉じなくなってしまっている) すごくいい本です。 僕は齋藤孝先生の本をたくさん読んできたのですが、この『くすぶ…

浅生鴨『アグニオン』を読んで 〜人間の「感情」ってなんだろう〜

浅生鴨さんの書いた『アグニオン』を読みました。 彼は元NHKのツイッター広報担当だったということで、有名な方。この本はその浅生鴨さんのデビュー小説です。 あそうかも(@aso_kamo)というアカウントでツイッターをやっていらっしゃる方です。 僕は最初…

『天使のくれた時間』 〜あの時「Yes」とこたえていたら、ふたりは、どこにいたのだろう〜

いつの頃だったか。 夜中にふとテレビをつけてみると、またあの映画が流れていた。 感情の記憶に、すごく鮮明に刻み込まれていたことを思い出し、もう一度食い入るようにテレビにのめり込んだ。。 どうして、この映画のことを覚えていたのだろう。 調べてみ…

芥川賞受賞作品『コンビニ人間』を読んで 〜どこまでも「普通」を強要する社会〜

今年、芥川賞を受賞したとして話題の『コンビニ人間』を読みました。 美味しいカフェオレを出す、行きつけのカフェで。 1時間くらいでさっと読み切ることができました。 (カフェオレ美味しかったです。ご馳走様でした。) コンビニ人間 作者: 村田沙耶香 出…

大学生活では、好きな作家の本を制覇してみる。

僕は大学に入る前に、ひとつ決めていたことがありました。 それは、大学生活では、好きな作家の本を全部読もう。ということ。 大学に入る前までも僕は本が好きで、欲しいと思った本は親に買ってもらったり、自分のお小遣いの中から買ったりしていました。 で…

『Love Letters』(ラヴレターズ)を読んで 〜26人が書いた恋文〜

『Love Letters』(ラヴレターズ)という本がある。 僕が以前に、書店でふと見つけて、惹かれるように手に取った本。 ラヴレターズ 作者: 文藝春秋,文芸春秋= 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/02/13 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 26…

僕にとって日曜日という時間は、必要さえなければ本当に誰とも言葉を交わさずに過ごす1日。 今日も、そうだった。 昨日の最終便で東京から帰って来た後、空港まで車で迎えに来てくれた母親を除いて、僕は誰ともあって話をしていないし、今日1日もそうだっ…

『星の王子さま』を読んで 〜いちばんたいせつなことは、目に見えない〜

僕の中で、絵本といえば『星の王子さま』です。 この本を最初に読んだのはいつだろう。 確か、小学生の頃にはこの本の世界観に惹かれていたという記憶があります。 僕らがいつだって目指している、しあわせ。 そう思っているはずなのに、僕らはいつしか、大…

ジョン・トッド『自分を鍛える』(渡部昇一上智大学教授訳・解説)を読んで 〜人生の実学において、最も影響を受けた10代〜

僕が10代中頃の時分に、最も影響を受けた本や思想家を挙げろと言われたら、真っ先に出てくるのが渡部昇一(わたなべ・しょういち)氏です。 日本の”知の巨匠”といっても過言ではない、上智大学の渡部先生。僕の人生の指針を作った師匠というのは、間違いなく…

村上春樹『職業としての小説家』(文庫本ver )を読んで 〜書かずにはいられない、という喜び〜

先日、僕の尊敬する社会人の方が、僕が持っている本を見て 「この本、面白かった?」 とおっしゃって。 「まだ途中ですが、よかったら差し上げますよ」 と言ったら、 「それはいいから、どんな本だったかブログに感想を書いて」 とのこと。笑 おー、そういわ…

村山由佳『天使の梯子』

月灯りの下で、物想いにふけっていると、ふと頭をかすめる物語があります。 村山由佳さんが描いた『天使の梯子』という小説。 僕は昨日、ふと何かを思い出したように、感情の記憶が蘇ってきたように、いてもたってもいられず布団の中でこの小説を手に取って…

1日1枚書けば、1年で1冊の本になる。

1冊の本は、400字詰めの原稿用紙で、約300枚の量になると言います。 文字数でいくと、400文字×300枚=約120000文字、ということになります。 300枚ということは、1日に1枚ずつ書いていくならば、1年で365日なので、1日1枚ずつ書いたとしても、1年弱という期…

安達裕哉さん「仕事ができるやつ」になる最短の道、を読んで。

羽田空港から帰りの飛行機までの待ち時間に、空港の本屋で買った、安達裕哉さんの、「仕事ができるやつ」になる最短の道、という本。 「仕事ができるやつ」になる最短の道 作者: 安達裕哉 出版社/メーカー: 日本実業出版社 発売日: 2015/07/30 メディア: 単…